Future Earth アジア地域センター

地球研には、持続可能な社会への転換をめざす国際的な研究プラットフォームであるFuture Earthのアジア地域センターが設置されています。

Future Earthは、分野を超えた研究協力と、科学と社会の連携を推進し、地球環境問題の解決や持続可能な発展にむけた社会変容をめざす国際共同研究のネットワークです。現代は人間活動が地球環境に甚大な影響を及ぼす「人類世(Anthropocene)」というべき新たな地質年代であるとの理解に立ち、地球環境と人間活動が相互に影響しあう複雑な地球環境システムを包括的に理解し、地球規模の課題を解決し、持続可能な社会に転換するための研究を、分野を超えて、社会のパートナーとともに推進しています。「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」や気候変動抑制に関する「パリ協定」などの国際的な合意目標の達成に資する知見を創出することも、Future Earthの重要な活動の一部です。

Future Earthは、国連機関等からなる評議会および諮問委員会によってその活動の方向性が審議決定され、研究の実施にあたっては、5ヶ国(日本、スウェーデン、仏、米、カナダ)に置かれた国際本部事務局と地域センターが中心となり、テーマやプロジェクトを超えた関係者間の連絡調整や研究推進をおこなっています。

地球研は、アジアにおける学際・超学際研究の豊富な経験を背景にFuture Earthのアジア地域センターに選出され、地域の優先課題やニーズがグローバルなアジェンダに反映されるよう、地域とグローバルな動向をつなぐ役割を果たしています。また、アジアのパートナーとのネットワークを充実させ、対話のためのプラットフォームを提供し、アジアにおける活動を推進しています。

これまでに、Future Earthアジア地域センターは、Future Earthアジア顧問委員会の設立、南アジア地域オフィス(インド、バンガロール)の設置や、中国、韓国、台北、インド、オーストラリア、モンゴル、フィリピン、日本における国・地域レベルのネットワーク発足の支援など、アジアにおける推進体制の充実を図っています。また、アジアに焦点を当てた研究プログラムである Sustainability Initiative in the Marginal Seas of South and East Asia(SIMSEA)とMonsoon Asia Integrated Research for Sustainability–Future Earth (MAIRS-FE)の始動を支援しました。

Future Earthアジア地域センターは、Future Earth in Asia国際ワークショップの年次開催やアジア学術会議におけるセッション開催などをとおして、アジア諸国の研究ネットワークの構築や研究アジェンダの開発を進めています。2018年には、Future Earth地域ワークショップをFuture Earth国際事務局とともに開催し、グローバルな研究活動にアジア地域としての関りを深めていく戦略を議論しました。

Future Earthは、社会との知の共創のしくみとして、「知と実践のネットワーク」(Knowledge-Action Networks:KANs)を設け、超学際研究を推進しています。Future Earthアジア地域センターは、「持続可能な消費と生産のシステム」に関する「知と実践のネットワーク」の事務局としてその活動を主導し、国内外の多くの研究者や実践家とともに研究活動を展開しています。

最新情報は、Future Earthアジア地域センターのウェブサイトやFacebookでご覧いただけます。

関連研究

受託研究(RISTEX)[2014-2016年度]

フューチャー・アース構想の推進事業
「日本が取り組むべき国際的優先テーマの抽出及び研究開発のデザインに関する調査研究」

研究代表者:谷口 真人


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