環境教育/人材育成

環境教育

地球研では、教育を次世代市民と情報・知識の交流を行なう貴重な機会ととらえ、研究プロジェクトの成果等を集約・統合し、地球研ならではの環境教育「RIHNメソッド」の構築をめざします。感性を重視し、芸術活動を取り入れるなど、国際的な環境教育プログラムKLa-SiCa(Knowledge, Learning and Societal Change)とも連動しています。

地球研は京都府立洛北高等学校(以下、洛北高校)および京都府立北稜高等学校(以下、北稜高校)において「地球環境学」を活かした環境教育を実践しつつ、環境教育資材の開発をめざしています。

洛北高校では、文系と理系の1・2年生の生徒の課題研究、地球環境研究の問い立てから結論まで通年で教育的にサポートし、市民公開イベントやウェブサイトでその成果を発信しています。

北稜高校では2年生30名のクラスを1年間担当し、総合的な学習の時間を活用した「地球環境学の扉」を開講しています。第1学期には地球研の研究者が自らのフィールド調査の経験をもとに講義を実施し、第2学期に研究者のアドバイスをもとに生徒が課題学習を行ないます。第3学期には京都市立明徳小学校や京都市立岩倉南小学校で小高連携事業をおこない、環境と地域に関する学習結果を発表し合います。

このほか、台湾の台東大学附属小学校と同志社小学校との学校間の国際交流の促進や、兵庫県立明石北高等学校と大阪府立豊中高等学校における課題探求型の環境学習のサポートも行なっています。

これまで小学生から高校生を対象に「地球環境学」の学習と考察をサポートし、その成果を広く社会に発信してきました。学校教員に対しては地球研のプロジェクト研究室訪問や実験室見学の機会を提供し、環境教育における新たな視点や方法について学ぶ研修をおこないました。こうした環境教育の実践は、地球研の「地球環境学」を問い直す機会にもなっています。教えることにより、「地球環境学」への新たな視点を獲得できるのです。

地球研の環境学は、社会のための学問であり、社会と共創することに特徴があります。教育活動は社会とつながる大切な場です。今後は教育機関に加え、行政機関、地域住民との協力、連携をさらに推進し、地球研ならではの環境教育「RIHNメソッド」の開発を行ないます。

洛北高校生による研究中間発表(2018年11月)

洛北高校生による研究中間発表(2018年11月)

北稜高校生と明徳小学生との学習交流(2018年2月)

北稜高校生と明徳小学生との学習交流2018年2月)

次世代の人材育成について

地球研では、総合地球環境学を担う次世代の人材育成に努めています。大学との連携協定に基づき大学院生を受け入れ、フィールドにおける研究指導、授業科目の担当、学位授与審査への参加など、実質的な大学院教育を行ない、従来の学問分野では対応しきれない地球環境問題の解決に貢献できる実践的な人材育成に貢献しています。

2018年度には、5名を特別共同利用研究員として受け入れて研究指導を行ないました。また、学術交流協定を締結している名古屋大学大学院環境学研究科および東北大学大学院生命科学研究科の連携教員として、3名の教員が研究指導等に参画するなど、より組織的な大学院教育を展開しています。さらに同志社大学とは包括的な連携協定を結んでおり、理工学部環境システム学科1回生を対象とした「環境システム学概論」のリレー講義を担当しています。そのほかにも、中国・北京大学での「地球環境学講座」(2018年度は学生約70名が参加、地球研教員・プロジェクト研究員等7名が講演)を行なうなど、さまざまなかたちで人材育成に貢献しています。

また、実践プロジェクト等において大学院生(2018年度は45名)を積極的にプロジェクトメンバーとしてフィールド調査、研究会、国際研究集会等に参画させたのをはじめ、地球研の同位体分析等の高度分析機器の利用や、過去の研究プロジェクトにより収集された地球研アーカイブズの活用などをとおして、専門性、総合性、学際性(学融合性)、国際性を備えたリーダーシップに富む若手研究者の養成に貢献しています。さらに、2018年度に在籍した上級研究員(3名)、研究員(35名)、研究推進員(28名)のうち5名が大学教員として採用される(2019年3月31日現在)など、若手研究者にキャリアパスの提供を行なっています。

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